東京都荒川区に暮らす21歳の女子大学生、石井香那（いしい かな）さん。
彼女が最後に送ったのは、霊仙山（りょうぜんざん）の山頂から家族へ送信した一枚の写真でした。
透き通る青空、広がるカルスト台地、そしてその先に広がる琵琶湖の絶景――。
まさに登山の醍醐味を切り取った美しい光景。
しかし、その直後から彼女の連絡は途絶え、数日後に発見されたのは無念にも遺体。
「どうしてこんなことになったのか？」
この出来事は、多くの人々の胸に重い問いを残しています。
■ 石井香那さんとは？
石井さんは東京都荒川区に暮らす大学生。まだ21歳という若さで、将来に夢を描いていた最中の出来事でした。
報じられている外見の特徴は次の通りです。
- 身長：約160cm
- 髪：黒髪
- 服装：赤の長袖パーカー、黒の長ズボン、茶色の登山靴
「どこにでもいる普通の女子大生」がなぜ山で命を落とすことになったのか――。その事実の重さに言葉を失います。
■ 大学はどこ？
もっとも気になるのが「石井さんが通っていた大学はどこか」という点でしょう。
しかし、現時点で大学名は公表されていません。
荒川区からアクセスの良い大学は数多く、
- 東京大学
- 早稲田大学
- 明治大学
- 日本大学
などが候補に挙げられますが、特定には至っていません。
報道各社も大学名を伏せているのは、家族への配慮やプライバシー保護の観点が大きいと考えられます。
そのため「荒川区在住の女子大生」という情報だけが独り歩きしているのが現状です。
■ SNSに残された痕跡は？
現代の若者なら日常をSNSで発信していてもおかしくありません。
しかし石井さんの場合、ネット上で確認できる情報は驚くほど少ないのです。
- Instagram：本人と断定できるアカウントは見つからず。非公開で使っていたか、もともと積極的に利用していなかった可能性が高い。
- X（旧Twitter）：同姓同名のアカウントはいくつかあるが、活動実態がなく無関係とみられる。
- その他SNS：TikTokやFacebookでも特定できるものはなし。
「大学生活をどう過ごしていたのか」「なぜ一人で山に向かったのか」――その背景は謎に包まれたままです。
■ 運命の日 ― 9月23日の登山
石井さんが霊仙山へ登ったのは 2025年9月23日。
- 午前：米原市側「柏原登山口」から単独入山。きちんと登山届を提出していました。
- 午後1時ごろ：山頂付近から家族に写真を送信。カルスト地形の広がる絶景と琵琶湖を背景にした写真が最後の連絡となりました。
- その後：予定では翌24日に帰宅するはずでしたが、連絡が途絶えたまま。
- 24日夜10時ごろ：帰宅しないことを不安に思った家族が警察に通報。滋賀県警が捜索に乗り出します。
- 25日朝：警察・消防約30人態勢で本格的な捜索開始。ヘリコプターやドローンも投入されましたが、悪天候で捜索は難航。
- 26日午後4時40分ごろ：霊仙山南側、多賀町河内の山中で女性の遺体を発見。服装・体格が石井さんの特徴と一致。
ほんの数時間前まで「山頂の絶景を楽しんでいた」その人が、数日後には遺体として見つかる――あまりにも突然で、現実味のない展開です。
■ 霊仙山とはどんな山？
霊仙山は標高1,084m。滋賀県と岐阜県の県境近くにそびえ、関西の登山愛好者に人気の山です。
山頂からの景色はまさに絶景。カルスト台地が広がり、琵琶湖や伊吹山を見渡すことができます。
一方で、登山者を苦しめる要素も多く存在します。
- 広大で目印の少ない地形 → ガス（霧）が出ると方向を失いやすい
- 急斜面や崖 → 足を踏み外すと転落の危険
- 過去にも遭難事故が複数発生
人気スポットでありながら、自然の厳しさを隠し持つ山。まさに“美しいけれど危険な山”といえます。
■ 遺体発見の状況
26日午後、霊仙山の南側にある多賀町河内地区の山中で女性の遺体が発見されました。
- 赤いパーカー、黒の長ズボン、茶色の登山靴
- 身長は160cmほどで石井さんの特徴と一致
- 崖からの転落事故の可能性があるが、死因は特定されていない
彼女が最後に身につけていた装いのまま倒れていたことを思うと、胸が締め付けられます。
■ まとめ ― 最後に残された一枚の写真
- 石井香那さん（21）、東京都荒川区在住の女子大生
- 大学名は非公表。SNSからも生活の痕跡はほとんど見つからず
- 9月23日に霊仙山へ単独登山。山頂から家族に送った写真が最後の連絡
- 26日、山中で遺体発見。現在は身元確認中
「ただいま」と帰ってくるはずの日に戻らなかった彼女。
その代わりに残されたのは、山頂からの絶景写真――。
それは「楽しい時間の証拠」であると同時に、家族へ向けた最後のメッセージとなってしまいました。
登山は自然と触れ合える素晴らしい趣味ですが、ひとつ判断を誤れば命に直結するという現実。
石井さんの出来事は、私たちに「山を甘く見ないでほしい」という強烈なメッセージを残しているように思えてなりません。