芸人として夢を追い、地域のヒーローを育て、そして今はがんと闘う──。
そんな壮絶でありながらも、ひときわ人間味あふれる人生を歩むのが、元お笑いコンビ「トラッシュスター」の伊藤政臣さんです。
2020年にコンビを解散して福井へ移住。そこで「マサ越前」として活動を再スタートした彼は、笑いとヒーロー文化で地域を盛り上げてきました。
しかし、2022年末に突如宣告された胃がん、そして再発・転移…。今も病と戦いながら、SNSを通じてありのままの姿を発信し続けています。
この記事では、彼のプロフィールから学歴、芸人人生の軌跡、福井での挑戦、そして結婚や家族のことまで──徹底的に掘り下げてご紹介します。
プロフィール：伊藤政臣という人物
- 本名：伊藤 政臣（いとう まさおみ）
- 生年月日：1990年9月25日（35歳）
- 出身地：愛知県愛西市
- 血液型：O型
- 身長／体重：162cm／62kg前後
- 芸名：マサ越前
- 特技：アクション、殺陣、特撮、即興ソング
芸人としては“ツッコミ役”を担いながらも、舞台ではアクションや殺陣を交え、他のコンビにはない表現力を発揮。特撮好きとしても知られ、その延長線上に「ヒーロープロデューサー」としての現在の活動があるわけです。
学歴は謎に包まれている
ファンがよく気にするのが学歴。ですが、伊藤さんは学歴を公表していません。出身高校や大学の情報も一切なし。
これは推測ですが、彼にとって学歴は人生の看板ではなく、芸と生き様こそが自分を語るものだというスタンスなのかもしれません。芸人時代から体当たりの芸風を貫いてきた彼の性格を考えれば、その“肩書きにとらわれない姿勢”は自然にも感じられます。
経歴①：芸人としての挑戦
2012年に結成した「トラッシュスター」で本格的に芸人活動をスタート。吉本の東海支社に所属し、地元・名古屋を中心に舞台に立ちました。
コンビ時代の伊藤さんは、ただ笑いを取るだけでなくアクションを絡めた演出が得意。舞台の上で動き回りながらテンポのよいツッコミを入れるスタイルは、他の芸人と一線を画すものでした。
しかし2020年3月、コンビは解散。理由の詳細は語られていませんが、解散は芸人としての伊藤さんにとって大きな転機だったことは間違いありません。
経歴②：福井移住、そして“マサ越前”誕生
コンビ解散後、伊藤さんは思い切って福井に移住。その背景には「うつ病の療養」があったとされています。
心と体を立て直すために新天地を選んだ彼は、そこで地域の人々と深くつながり、第二の活動をスタート。
- 福井ご当地ヒーロー「古代竜士フクイザー」のプロデュース
- 北陸ヒーロープロジェクトの立ち上げ
- 子どもたちに向けたステージやイベント出演
芸人時代の“アクションスキル”は、ここで見事に開花しました。笑いの舞台からヒーローショーの演出へ──。形は変わっても「人を楽しませたい」「誰かの力になりたい」という芯はブレていません。
福井に根を下ろした伊藤さんは、芸人から“地域のヒーローを創る人”へと進化していったのです。
闘病：がんとの戦い
2022年12月、伊藤さんは胃がんを宣告されました。胃の3分の2を切除する手術を受け、しばらくは回復に努めていましたが、2023年夏には肝臓への転移が判明。診断は「ステージ4」。
以降は抗がん剤治療を続けていますが、その副作用は想像を絶するもの。
吐き気、息苦しさ、手足や舌のしびれ、そして体重減少…。SNSで彼が綴る言葉からは、その壮絶さがひしひしと伝わってきます。
それでも彼は「負けない」とファイティングポーズを取り、苦しみをユーモアで包んで発信し続けています。この姿勢こそ、彼が“芸人”であり“ヒーロー”である所以でしょう。
結婚と家族
そんな闘病の中でも、人生に大きな光が差し込みました。2025年3月、伊藤さんは一般女性と入籍。
お相手については顔や名前は公表されていませんが、メガネ姿が印象的で、料理上手で、彼にとって「尊敬できる人」。そしてなにより「地獄から救ってくれた人」とまで語っています。
プロポーズは2024年の大晦日だったと言われています。病と向き合いながらも、人生の節目を愛する人と共に迎えたことは、彼にとって何よりの支えになっているはずです。
子どもはいるのか？
現時点では、子どもがいるという情報は出ていません。結婚から間もないため、これからの可能性が高いと見られます。
ただ、地域の子どもたちを笑顔にする姿を見ると、父親になった伊藤さんの未来を想像する人は少なくないでしょう。
人間・伊藤政臣の魅力
伊藤さんの人生を振り返ると、共通して見えてくるキーワードがあります。
- 「人を笑顔にしたい」：芸人として、ヒーロープロデューサーとして。
- 「負けない」：がんという病魔に直面しても闘う姿勢。
- 「支え合う」：地域とのつながり、そして妻との絆。
彼の物語は「芸人のサクセスストーリー」とも違い、「ヒーローの華々しい伝説」とも違います。むしろ、失敗も苦しみもすべてさらけ出しながら、それでも前へ進もうとする“リアルな人間ドラマ”なのです。
まとめ：未来へ
芸人として笑いを届け、福井でヒーローを育て、そして今は自らが病と戦うヒーローになった伊藤政臣さん。
学歴や肩書きに頼らず、自らの経験と行動で人生を切り拓いてきたその姿は、多くの人に勇気を与えています。
結婚という新しい家族を得た今、彼はきっとこれまで以上に強くなれるはずです。
病との戦いは厳しいものですが、彼ならば再び光のステージに立ち、人々に笑顔と希望を届けてくれる──そう信じたくなります。
伊藤政臣、マサ越前。彼の物語はまだ続いていきます。