2025年9月、日本の電車内で起きたトラブルが、国内外で一気に話題となった。舞台は九州北部のJR九州の列車。注目を集めたのは、スペイン出身の配信者・ケルトンだ。彼は人気漫画『ONE PIECE』の主人公、モンキー・D・ルフィのコスプレをして優先席に座り、大声でライブ配信をしていた。その結果、注意してきた高齢男性乗客との間で暴力事件に発展し、ネット上は瞬く間に炎上した。
しかし、ケルトンの行動はこれだけに留まらない。彼の日本滞在中の「迷惑行為」は枚挙にいとまがなく、その全貌は単なる「配信事故」ではなく、意図的な炎上狙いだと考えられる。
ケルトンとは誰か?プロフィールを紐解く
- 本名: 非公開
- 出身: スペイン
- 配信プラットフォーム: YouTube(Keltonチャンネル)、Kick、Twitch、Instagram
- フォロワー規模: YouTube約2,000人、TikTok約5,600人(海外では無名に近い)
- 特徴: 麦わら帽子とオレンジ色のシャツでルフィ風コスプレ。日本滞在中は「冒険者気取り」で各地を旅し、過激行動を配信するスタイル
ケルトンのスタイルは典型的な「迷惑系配信者」に分類される。視聴者を引きつけるため、公共マナーを無視した行動や過激パフォーマンスを敢えて行うのだ。
日本での迷惑行為:電車内暴力事件の顛末
事件は2025年9月22日、JR九州・鹿児島本線の鳥栖駅付近で発生。ケルトンは列車内の優先席に座り、大声でスペイン語の配信を続けていた。そこに、高齢男性乗客が「うるさい」と注意する。
しかしケルトンは、立ち去ろうとする男性に向かって「NO」と挑発し、親指を立てながら挑戦的な態度を見せる。その後、男性が再度注意した瞬間、ケルトンは逆上し、背中や腹を押し、突き飛ばすという暴力行為に及んだのだ。
この一部始終は、彼自身のライブ配信に収められ、X(旧Twitter)やYouTubeで瞬く間に拡散。国内外で「迷惑外国人配信者の典型例」として非難が集中した。
ケルトンの言い分と謝罪
- 初期動画では「相手が先に手を出した」「自己防衛だった」と主張
- 批判が止まらず、翌日再度動画を投稿。半泣きで全面謝罪し、
「自分は知性が欠けて愚かだった」「日本の文化や人々に失礼だった」と反省を表明 - 日本への再訪意欲を示すも、ネット上では「上辺だけの謝罪」として逆効果に
日本滞在中の他の迷惑行為
電車内事件以外にも、ケルトンの行動は日本社会で波紋を呼んだ。
- カラオケ店で花火連射: 店舗内でロケット花火を発射し大騒ぎ
- 神社・寺院での無断侵入: 御神体や供物に触れ、路上で大声配信
- 公共マナー違反: 優先席の乱用、大声でのライブ配信
- その他: 無断で電源を使うなど、公共ルールの軽視
これらの行動は、単なる「おバカな観光客」では済まされず、文化や公共マナーへの無配慮が浮き彫りとなった。
ネットと社会の反応
事件発覚後、XやYouTubeでは炎上が続いた。
- 「謝罪は上辺だけ」「逮捕・強制送還すべき」と厳しい声
- 「公共交通機関での危険行為」「文化軽視」といった批判も多数
- 一部報道によると、ケルトンは日本を出国しタイに移動したとされる
社会的には、海外から来た配信者による文化摩擦と公共マナー無視の典型例として注目されている。
総括:ケルトン現象から学ぶこと
ケルトンの行動は、一見ユーモラスで奇抜に見えるかもしれない。しかし、その裏には他者への配慮の欠如、公共マナーの無視、炎上狙いの計算されたパフォーマンスがある。
- 知名度は低くても、過激行動は世界中に拡散される
- 謝罪や弁解が逆効果となり、さらなる批判を呼ぶ
- 公共の場では、迷惑行為は個人の評価だけでなく、国や文化への印象にも影響する
ケルトン事件は、「迷惑系配信者の影響力」と「公共マナーの重要性」を同時に示す事例だ。単なるエンタメ動画では済まされない現実を、私たちに突きつけている。