「外国籍を取ったら、日本国籍を自動的に失うのはおかしい!」
そんな強い主張で国を訴えた女性がいます。
京都先端科学大学の 清水裕子教授。
ニュースでその名前を目にして、「どんな人なんだろう?」と気になった方も多いはず。
今回は清水教授の プロフィール、学歴、経歴、夫や家族、そして国籍問題 を深掘りしてまとめました。
■ 清水裕子教授のプロフィール
- 職業:京都先端科学大学 経済経営学部 教授
- 専門:国際経済学、環境経済学、経済政策論、グローバルサプライチェーン
- 学歴:学習院大学 → 大阪大学大学院(国際公共政策研究科 修士・博士課程修了)、博士(経営管理)
- キャリア:JTB勤務 → ジョンズホプキンス大学研究員 → パナソニック・カナダ勤務 → ベルギー研究所研究員 → 大学教授
学者でありながら、企業や海外研究機関での実務経験も豊富。
「現場」と「学問」の両方を知る教授です。
■ 学歴と経歴 ― 世界を舞台に生きる
清水教授は、学習院大学史学科に在籍中からすでに海外へ飛び出していました。
中国・鄭州大学に留学し、異文化のただ中で学生生活を送りました。
その後、大阪大学大学院へ進み国際公共政策を専攻。
さらに博士号(経営管理)も取得し、研究者としての基盤を固めました。
キャリアは国際色豊か。
アメリカ・ジョンズホプキンス大学で研究員、カナダではパナソニックに勤務、ベルギーの研究所でも研究を続け、まさに「世界を股にかけた人生」を歩んでいます。
■ 夫は誰?
報道で明らかになっているのは、2008年にカナダ人男性と結婚したという事実。
それ以外の詳細――夫の名前、職業、経歴などは一切公表されていません。
おそらく研究者や公人ではなく、一般人。だからこそ情報が出てこないのでしょう。
しかし確かなのは、この結婚が清水教授の人生を大きく変えたということ。
カナダに移住し、現地の国籍を取得したのも夫の存在あってこそ。
まさに今回の国籍裁判の“発端”となった人物なのです。
■ 子どもはいる?
子どもの有無についても公開情報はありません。
インタビューや大学プロフィールにも一切触れられていないため、事実は不明です。
ただ、もし子どもがいるなら「親が日本国籍を失ったとき、子どもはどうなるのか」という問題が絡んできた可能性が高い。
家族の将来を守るためにも、清水教授の訴えには切実な思いが込められていたのかもしれません。
■ 国籍は?
ここが今回の核心部分。
清水教授は 日本生まれ、日本育ち。
しかし2008年の結婚を機にカナダへ移住し、カナダ国籍を取得しました。
ところが、日本の国籍法では「自ら外国籍を取得した場合、日本国籍を自動的に失う」と定められています。
結果として、彼女は 日本国籍を失い、カナダ国籍のみの保持者 になりました。
このルールのために、親の介護で帰国した際には「日本人ではなく、外国人扱い」となり、一時的に不法滞在状態に。
ここから「この法律はおかしい」として国を訴える流れになったのです。
つまり清水教授の国籍は、
- 現在:カナダ国籍のみ
- 過去:日本国籍 → カナダ国籍取得と同時に喪失
という経歴をたどっています。
■ 裁判と彼女の言葉
大阪地裁は「合理的な根拠がある」として訴えを退けました。
しかし清水教授は判決後にこう語っています。
「裁判所の合理性と、世間一般の常識の合理性には大きなギャップを感じる」
その声は、研究者というより一人の生活者としての叫びのように聞こえます。
■ まとめ ― 国籍と家族をめぐる物語
清水裕子教授は、学問と仕事を通じて世界を飛び回り、国際結婚を経てカナダへ。
その選択の延長線上で、日本の国籍法という大きな壁にぶつかりました。
夫との出会いが人生を変え、国籍を変え、やがて裁判という形で社会に問いを投げかける。
彼女の物語はまさに“グローバル時代の縮図”です。
国籍は「法律上の身分」かもしれません。
でも清水教授にとっては、それは 家族と共に生きるための根本的な権利。
だからこそ、彼女の闘いは私たちに問いかけています。
「国籍って、いったい誰のためにあるものなのか?」
👉 みなさんはどう感じますか?
一つの国籍に縛られるべきなのか、それとも多様な生き方を認めるべきなのか。
清水教授とその家族の物語は、これからの日本社会にとって避けて通れないテーマを突きつけています。